3-3.スプリングボルト
スプリングボルトとは?
スプリングボルトとは、ネジ山に細いスリットを入れて、
板ばねの効果を持たせたボルトです。
基本的には特別注文品となります。
ボルト、小ねじ、キャップ、ホローセットなどご希望の形状で製作することが可能です。
スプリングボルトの特徴 緩み止め効果
●緩み止め効果
スリットの効果により雄ねじと雌ねじのフランクに弾性応力が発生し、緩みを防止します。また、ねじ山先端の全てにスリットがあるため、ムラのない安定した緩み防止ができます。
●コスト削減
接着剤や樹脂加工等が不要のため高精度かつ、コスト低減を実現。
●ロック効果
熱変化に強く、繰り返しの仕様にも耐え、ロック効果が減衰しにくいです。また、谷のRの丸みが大きい設計のため疲労破壊にも強いです。
例)下、写真内上は普通のねじ山。下はスプリングねじ山。
標準のねじ山の断面は3角ですが、これは斜辺が2段になった5角形の断面型で、 それに頂点から軸方向に対してスリットの入ったものです。 (3角の断面の頂点からスリットを入れたものはワッシャーレスボルトという商標ですが、
これは ねじ山が相手側ねじ壁にかじったりして具合が悪かったため、スプリングボルトで改良されました。)
ねじを締めると、ねじ山のスリットを狭めるようになるのでその壁面を押し返す反発力でゆるみを防止するボルトです。締めこまなくても固定するので、調整向けにも利用できる利点もあります。
スプリングボルト採用事例
<実用例>
・眼鏡
・冷蔵庫用コンプレッサー
・AV機器
・機械
・車両
・洗濯機
・建築
・建築機械 他
スプリングボルト製作事例あり
ステンレス(SUS)製スプリングボルト
ナットを利用した緩み止め | |
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ワッシャーを利用した緩み止め | |
ねじ山を工夫した緩み止め | |
おススメ 補助系緩み止め |