21、鉄生地・黒染・パーカー・黒皮とは?
「鉄生地で注文したら、鉄の黒染め品だった」なんてことありませんか?
鉄製のねじ類の中には、鉄生地(表面処理なし)の指定でも、
鉄の種類によっては標準で以下【黒染め・パーカー・黒皮】の処理がされているものがあります。
主な製品:六角穴付ボルト(CAP)、S45C・SCM製六角ナット、S45C製ワッシャー など
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- 鉄・生地
- 鉄素地の製品です。
- 鉄・黒染め
- 鉄黒染めとは、鉄生地の表面に四三酸化鉄皮膜(黒錆び)を形成す化成処理です。
鉄生地表面が黒く変化し、生地表面がなめらかであれば光沢を有する外観となります。
四三酸化鉄皮膜は不動態酸化被膜であり防錆効果はありますが、膜厚は薄いため傷に弱く、一時的な処理のため、錆発生防止には2重3重の防錆油塗布が必要です。
- 鉄・パーカー
- 別名:パーカライジング処理(法)
リン酸塩皮膜を生成させる方法の総称です。
リン酸塩皮膜とは、リン酸鉄、リン酸亜鉛(下地・防錆油)、リン酸マンガン(防錆・摺動用途)などのリン酸塩の溶液を用いて、金属の表面に科学的にリン酸塩皮膜を生成させる化成処理です。
- 鉄・黒皮
- 鉄鋼材料の表面を覆っている酸化被膜の事です。
鉄鋼が真っ赤に焼けた状態で空気中に晒され続けた結果、鉄鋼表面に黒ずんだ酸化鉄が発生します。これを黒皮と呼んでいます。黒皮は空気中の酸素と反応して生じるもので、鉄鋼の表面にのみ生じ、内部に侵入することはありません。鉄鋼の表面を覆う黒皮は、新品の鉄鋼の酸化を防ぐ皮膜としても機能しています。