止め輪類
止め輪とは?
止め輪とは、リングのような形状をした製品で、保持部品を簡単に止めるために使用されます。
用途や締め方により様々な形状がありますが、主な分類としては以下の3通りに区分できます。
止め輪を止める軸部に 「溝】をも置ける必要あり |
止め輪を止める軸部に 「溝】をも置ける必要なし | |
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止め輪を スラスト方向から挿入 |
①スラスト方向取付けタイプ (溝加工必要) |
③スラスト方向取付けタイプ (溝加工不必要) |
止め輪を ラジアル方向から挿入 |
②ラジアル方向取付けタイプ (溝加工必要) |
POINT:スラスト方向とは?
スラスト方向とは、軸部に対して180℃の方向を意味します。
POINT:ラジアル方向とは?
ラジアル方向とは、軸部に対して90℃の方向を意味します。
止め輪に使用される主な材質
ばね用鋼材
●S65C
●S70C
●SWRH72B
●SK5M
ばね用ステンレス鋼材
●SUS304-CSP
●SUS-N
止め輪に使用される主な表面処理
リン酸塩被膜(ACP)
色:黒
電気亜鉛メッキと比較すると防錆力は下がりますが、一般的に鉄生地に施されています。
三価クロメート
ROHS規制対応のメッキです。六価クロムクロメートと同等の耐食性が得られます。
止め輪の種類
(1)スラスト方向取付けタイプ(溝加工必要)
C型止め輪穴用【CANA】 | C型止め輪軸用【CJIKU】 |
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丸R型止め輪【MRT】 | 丸S型止め輪【MST】 |
ベベル止め輪穴用【BANA】 | ベベル止め輪軸用【BJIKU】 |
(2)ラジアル方向取付けタイプ(溝加工必要)
E形止め輪【E】 | 弓E型止め輪【YE】 |
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クリセント型止め輪【CRS】 | U形止め輪【UT】 |
K形止め輪【KT】 | |
(3)スラスト方向取付けタイプ(溝加工不必要)
グリップ型止め輪【GRT】 |
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