セルフクリンチングファスナー
●セルフクリンチングファスナーとは?
板金部品などに用いられる【圧入ねじ】のことをクリンチングファスナーといいます。
下穴を開けた部材にプレス圧入することで締結が可能です。
締結具には、スペーサやスタッドなどさまざまな種類があり、安定した締結力と美しい仕上りが得られることが特徴です。
圧入とは?
クリンチングファスナー=圧入ねじとは、プレスによって固定力を得る締結方法です。
クリンチングファスナー自体は変形せず、プレスによる圧力で母材が変形します。
★圧入加力が弱いと、製品が脱落する原因になります。また、必要以上の圧力を加えてしまうと、傷や製品の変形、たわみの原因にもなってしまいます。【圧力加力】には注意が必要です。
●クリンチングファスナーの効果●
- 締結力
- 高い締結力を発揮し、一度取り付けると、ゆるんだり落ちたりする心配がありません。
- 簡単取付
- 溶接のように資格は必要なく、初心者でも簡単に取り付けができます。
- 工数削減
- 1度の圧入で取り付けが完了するため、作業工程の短縮や締結コストの削減も実現します。
- 対応部材
- 幅広い部材に対応!0.5mm程度の極薄板、SUS304材などにも対応します。
●クリンチングファスナーの用途●
薄型テレビのようなねじ立てが困難な薄板、溶接できない製品に多く用いられています。
クリンチングファスナーは家電製品の小型化や省スペース化、軽量化の実現に貢献してきました。
●クリンチングファスナーの採用分野●
パソコン、通信機、自動車、交通機器、航空宇宙、工作機械、産業ロボット、医療機器、建設関係、計測機器、アミューズメント関係、その他さまざまな分野で使用されています。板厚に応じた「かしめ」も容易です。
●クリンチングファスナーの種類●
クリンチングファスナーは様々な種類がありますが、大きく分けると3つに分類されます。
【スペーサー類】
主に大型の薄型家電製品などに用いられる電子部品は、基盤板の上に実装されます。
そのような電子基板組み立てを行う際、通常のスペーサーでは両側からボルトで締め付けていましたが、クリンチングファスナーを使用することで、片方のボルトは使用せず基板組み立てが可能です。
【ナット類】
電子部品を板に締結するために使用されています。
クリンチングしたナットの下からボルトで締め付けます。
クリンチングナットには周りにギザギザがついていて、部品の回転を防ぎます。
【スタッド類】
ナットと同様、板に電子部品を取り付ける際に使用され、高い締結力を発揮します。
ナットと違う点は、塗装をすることで、板の裏側からは何も見えない状態にできるので、見栄えがよくなり、ナットより汎用されています。
●クリンチングファスナーメーカー別取り扱い一覧●
バラ対応品多数!!お気軽にご相談ください!!
BOHSEI CAPTIVE(ボーセイキャプティブ)
セルフクリンチングファスナー
SEL JAPAN(セルジャパン)
セルファスナー【SEL FASTENERS】
PennEngineering®
PEMファスナー【PEM FASTENERS】
●ステップナットSTEPNUTS