最近、ビスに色をつけたいという要望が多くなってきました。化粧用にというだけではなく配電盤などで端子のビスを色分けしたり運搬後に、外す「ねじ」だけ色分けしたい など理由はいろいろです。
☆まず、色に自由度があって簡単なのは頭部を焼き付け塗装する方法です。
色も塗装見本片で合わせて、ある程度指定できますし、艶あり、7歩艶、艶消しなども指定できます。 処理単位は、小箱以上です。専用の焼き付け塗装ラインで流し作業するので、昔に比べて単価は安くなりました。
焼き付け塗装なので、ドライバーで締めても塗料は、禿げにくくなっています。
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☆メッキでは鉄にはカラーメッキ(染め)が施せます。ただし耐食性がいまひとつです。
ユニクロメッキ(亜鉛)は白っぽい金属色、クロメート(有色亜鉛)は赤っぽいような 金色っぽい感じ、ニッケル、クローム、コバルトはステンレスに似た感じの光沢ある色です。
黒クロメート(黒亜鉛)、黒クロームは黒色です。(黒亜鉛は少し茶色ぽい) グリーンクロメートは、カーキ色に近い深い緑色で耐候性も強いものです。
アルミ材にもアルマイトと染めが施せます。アルミには発色が良いです。
☆ダクロダイズド、ラスパートなどの塗装に似たコーティングの表面処理では色を混ぜられるようになりましたがそれほど綺麗な色にはなりませんし 色数も限られるようです。
メッキ処理に多く用いられる有害な六価クロムを含まない処理もあります。 組み込みねじ(セムス等)への処理も可能です。
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☆ステンレスでは薬品によるブロンズ色があります。
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☆+皿木ねじには、プラスの奥にあらかじめ小さな穴を設けて置いてプラスチックの蓋をかぶせるものがあります。蓋をすると丸皿の状態になります。